10.ジュラシック・エクスペディションジュラシックを冠する者にアタリ無しとは私が常々提唱している法則ですが、とりあえず今年は本作が10傑の末席にかろうじて名を連ねるのが精一杯だったようです。ジャケットはかっこよくてすごく面白そうに見えるんですけどね。こんなデカイ恐竜は当然出ないし宇宙服も着てませんし。
尺とかカメラワークとかは常識の範囲内だったんで不快指数はそれほど高くないんですが、登場人物の頭の悪さとオチのぶん投げっぷりがあまりに豪快すぎて流石にビックリしました。
2018/12/8「
ジュラシック・エクスペディション 感想」
9.イット・カムズバカップルどもがイチャイチャしてたらバケモノにぶっ殺される…という普通のホラーであればプロローグの3分で済ませる内容を水で薄めて73分に伸ばした系クソ映画。短いのに永いという哲学。
カネゴンみたいなバケモノの着ぐるみはそこまで悪くないけど、いかんせん総出演時間1分未満では盛り上がりようがない。
インパクトは薄いけど、時間を無駄にした感は今年最大だったかもしれない正統派のクソ映画。
2018/11/10「
イット・カムズ 感想」
8.クワイエット・フォレストおそらくですが、芸術映画としては悪い作品ではないのでしょう。雰囲気には何となく風格がありましたし。どういうわけか「クワイエット・プレイス」のパチモンに仕立てた配給会社が悪いのであって作品に罪は無いはずです。
ですが、尋常でないくらい面白くなかったことに変わりはない。どういう視点を持てば本作を楽しめるのか全く分かりませんでした。多分、まずメキシコ人かフランス人になる必要があるんじゃないかと思います。
2018/12/15「
クワイエット・フォレスト 感想」
7.エンド・オブ・ニューヨークこのブログでは採点とかはしてないんですが、この記事を作成するにあたり改めてエクセルでリスト化し、点数を付けてソートしてみたところ、本作がまさかの7位に入賞。
そこまで悪い印象ないんですけどねえ。確かに良い印象も何もない。どんな映画だったかもう忘れかけてるってのが最大の問題なのかなあ。不快指数は低いんですが、2018年中で最も存在感が薄かったと言えるかもしれません。鑑賞当時の感想も震災報告のついでみたいな感じで書いてたりしてます。大して語る要素なかったから…
2018/9/12「
エンド・オブ・ニューヨーク 感想」
6.ジオディザスター暗黒物質が飛んできて地球を貫通しちゃって大災害発生、というデタラメにもほどがあるパチモン。暗黒物質を何だと思っているのか。3月と比較的早めのリリースだったにも関わらず、類まれなほど粗忽な災害描写が私の心に消えない刻印を残してくれたおかげでこの順位。多分撮影期間が2、3日しかなかったんでしょうね。
そういや結局「ジオストーム」は未だに観てません。
2018/3/7「
ジオディザスター 感想」
5.ZOMBEE ~最凶ゾンビ蜂襲来~ゾンビ×ハチという大変おいしそうなネタであるにも関わらず、神を信じるか否かという宗教的な思想の対立に終始したあげく、ハチもゾンビもろくに活躍できずじまいだった最低映画。
これはまさしく「上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想」で作られた映画ではないか。こんなテーマでやりたいならハチもゾンビもも要らんかったでしょうよ。
2018/4/12「
ZOMBEE ~最凶ゾンビ蜂襲来~ 感想」
4.X-サヴァイブ
122分という、私が2018年に鑑賞した映画の中でも1,2を争う超長尺だったスケボー映画。地下洞窟に落っこちて地底人と戦うだなんて「ディセント」みたいな内容を期待させておきながら、そこはこれ以上ないほどおざなりに済ませられてしまい憤懣やるかたない後味。
結局122分間のほとんどはチャラい小悪党がスケボーに興じる様を延々と見せつけられるだけ。スケボーに大して興味がない人間にとっては拷問以外の何物でもありませんでした。
2018/8/13「
X-サヴァイブ 感想」
3.インデペンデンスデイ2018これはヤバいです。「インデペンデンス・デイ2016」「2017」などのパチモン仲間を軽くぶっ飛ばせる戦闘力を誇る、いわばマスターパチモンです。ただでさえ色々と極低クオリティなのに、時系列をいじりまくってるもんだから何もかもがグチャグチャで訳の分からない悪夢と化してます。ファミコン時代のクソゲーを思い起こさせるチープな不条理感がむせかえるほど濃厚に漂っております。
2018/4/6「
インデペンデンス・デイ2018 感想」
2.プレデター・プラネット「この星、全獣肉食」という煽り文句ですが、ホラーとかモンスターパニック的な意味での肉食ではなくてエロいという意味での肉食でした。さすがに分からんかった。このパッケージで実質ポルノ映画でした~なんてのはいくらなんでも反則すぎる。
その辺の酔っ払いを捕まえて作らせたんじゃないかと思えるほどの安っぽさ、投げやりさ、どうでも良さが尋常ではない腐臭を放っており、画面を正視するのも厳しい見るに堪えない画面がこれでもかと展開。何でこんなもんわざわざ輸入せねばならなかったのか。心底理解に苦しみました。超上級者向けと言える逸品(逝品)です。
2018/10/6「
プレデター・プラネット 感想」
1.ザ・エクスペリメンター2018年ワースト1の座は当然として、2010年代ワースト映画ランキングを作ったとしても確実にその名を上位に連ねるであろうミラクルクソ映画。鑑賞中、頭痛はするわ意識はすぐどっか行くわで死にそうでした。
しかし、ここまで来ると逆に何らかの価値があるんじゃないかという気がしてくるから不思議です。「死霊の盆踊り」や「デスクリムゾン」などのようなレジェンドになれそうなポテンシャルが感じられなくもない。
となると、私に出来るのはいかに本作が強烈な負のオーラを放っているかを発信し続けることだけです。でも高みを目指すにはネタ要素がちょっと薄すぎるかな。
2018/6/5「
ザ・エクスペリメンター 感想」
さていかがだったでしょうか。
ここに挙げたのは、世間の評価というフィルターを通過した上澄みにばかり気を取られていてはまずその存在にすら気づけない、暗く深い沼の底に沈み淀んだ澱のような作品ばかりです。
そんな腐臭を放つ闇の住人にあえて光を当ててみたかった。
ここを読まれた方に
「逆にちょっと観てみたくなってきたかな…」と思ってもらえたなら幸いです。
(観てほしいとは言ってない)
私も別に配給会社様やレンタルショップの営業妨害をするつもりはありませんからね。
クソ映画を鑑賞するという行為は決して無駄ではないのです。ここに挙げたワースト映画を全て鑑賞するということは、例えるなら100倍の重力で修行したのと同じような効果があるでしょう。多分メンタル的に。ちょっとやそっとのクソ映画では動じない、頑健な精神力を身に付けることが出来るとかなんとか。そうでもないか。
ところで案の定10本には絞り切れなかったので、惜しくも(?)選外となった次点も少し紹介します。
次点↑ユーゴスラビア紛争に興味がある人にとっては多分楽しめる要素もある…かもしれない…と思うんですが、それ以外の人にとっては大変辛いだけの一作。例によって宣伝とパッケージがひどい。映画自体はまあ…セルビア人とボシュニャク人の憎しみ合いは想像を絶するのだなあということは何となく伝わりましたけども。
2018/1/26「
グリーンヘル 感想」
↑何かこう突出してダメな点があるわけでもないけど、トータル的に見るとかなりひどい作品。どうせなら「ロボプレデター vs. ホンジュラス反乱軍」みたいな邦題にしてくれたらもうちょっとネタになったと思う。
2018/12/10「
プレデター vs ネイビーシールズ 感想」
↑劇場で鑑賞したメジャー大作としては珍しく全く受け入れられなかった作品。あまりの酷さに愕然とし、途中退席しようか真剣に検討したレベル。つまらなすぎて具合悪くなった。でもあとからネットで調べたら割と評判良いみたいなんだよなあ。私が期待する方向性を間違えすぎたのかもしれません。
そういやこれでプレデターと名の付く映画が3つもこの記事に入ってしまいました。
2018/9/15「
ザ・プレデター 怒りの感想」
あとちょっと迷ったのは
「
キリングフェイス」
「
デス・ホール」
「
メイヘム 殺人晩餐会」
「
シャットアウト」
「
マリー 暗闇からのささやき」
あたりですかね。
まあ、キリがないので今回はこの辺にしておきます。