これはひどすぎねえか?
70分しかないのに3回も一時停止して仮眠をとった映画なんて初めてですよ。
「ジョーズ」VS「エクソシスト」!
斬新で見事な企画だ―――Dread Central(ジャケ裏より)
まあ、企画はほめてもいいのかもしれんけどさあ…
3回も眠ったとはいえ、しっかり一時停止はしたので
本編はちゃんと全部観ました。
でも内容は全然わからん…。
とりあえず変なシスターが湖で悪魔召喚したら
デビルシャークが現れます。(多分)
また湖か…。と思いますが多分撮影が海より楽なんでしょう。
このブログでサメ映画を記事にするのも本作で20タイトル目ですが、
湖が舞台なのはこれで6つ目です。
ちなみに海が舞台なのは8つしかありません。
じゃあ残りは?…雪山とか街中とか色々。
↑本作の悪魔サメ。
意外と悪くないクオリティのCGですが、
基本この映像が何回も使いまわされます。
あと人間との絡みは一切なし。
襲われる人は一人で勝手に沈みます。
そして噛まれても傷とか一切つきません。
で、このデビルシャークに噛まれた少女に悪魔が憑りついて
妙なキバを生やしてボーイフレンドに噛みついたりします。
↑悪魔に憑りつかれた少女。なんという悪魔的表情か。
肩に
「天使」と日本語でイレズミが入ってます。
悪魔に憑りつかれた人間がそんなものを彫ってる、というのは
この映画のスタッフが放つギャグにしては高度すぎる気がするので
たぶん偶然でしょう。
これが無ければいよいよ見どころ皆無だったのでこの女優さんには感謝します。
この少女がエクソシストに緑色のゲロを吐きかける場面が
一応クライマックスかと思われますが、
だから何だとしか言いようがない。
悪魔も神父も元凶のシスターも何をしたいのか最後まで一切わからないという潔さ。
他にも悪魔に憑りつかれた人間が4人ぐらい出てきますが
順番に苦しんでる演技を見せるだけで他には一切何もしないという有様。
というかどいつもこいつもほぼ何もしません。
オッサンがランニングしている様子を延々見せられた時は本当にどうしようかと思いました。
しかもコイツもゲロ吐くし。
一言で言って本作は何もしない人間をダラダラ眺めるだけの苦行です。
↑何の説明もなく誰だかわからん女性がサメのぬいぐるみを物色するシーン。
5分ぐらい延々と選び、その後5分ぐらいかけて延々とサメのおもちゃで遊ぶ。
全体的にこんなんばっか。眠くならないわけがない。
ちなみにラスト?でこの女性が急にゲロを吐き、スタッフロール。
それが終わったら、今度は別の女性が画面に映ってゲロを吐き、
またスタッフロール。
一切意味分かんねえんだけど…そんなにゲロ好きかい?
これほどまでに何の価値もない映画はなかなかないと思います。
「ロスト・ジョーズ」とどっちが下だろうか…?
と悩んだけど本作には「ジョーズのテーマ」と「チューブラー・ベルズ」を
悪魔合体させたような妙ちくりんなBGMがありました。
別にほめられた出来ではありませんが、全く持って何もない「虚無」を極めたような
「ロスト・ジョーズ」に比べればまだこのBGMがあるだけ「デビルシャーク」の方が
マシだと評価することも可能でしょう。
国内版を出してくれたのは竹書房さんですが、
こんなんでも、もし国内版が出なかったら「SharkExocist」なる珍奇なタイトルの
サメ映画がどんなものなのか気になって仕方なかったでしょう。
竹書房さんには感謝しかありません。
ありがとう竹書房さん…。
1. ついに見てしまいました
デビルシャーク。
午前中見たのですが、その日生き抜くエネルギーの8割を持ってかれました。ひどすぎました(笑)。「ザ・タンク」をクソ映画だと以前罵りましたが、全然そんなことはありませんでした。むしろ名作なのでは、と錯覚するほどです…。岩石入道さんの忍耐力に脱帽です…。こちらのブログにて文章を楽しみ、映画内容を妄想することが正しい嗜み方なのだと痛感いたしました。ありがとうございます。
Re:ついに見てしまいました
ということは、プライムに入られましたか?
これが誰でも気軽に見られるんだから、恐ろしい時代になったものです。
ちなみに私はDVDを所有しておりますよ。
しかしこれは数あるクソ映画の中でもレジェンド級のブツですから、これ以下のものはそうそうありません。デビシャよりマシだと思えば何だって観れるはずです。ということで、気になったものはどんどん観てくださいませ。