ホラー映画史の中で重要なパートを占めるスラッシャー映画=殺人鬼映画。そんな同ジャンルに今、新たなる衝撃作が誕生!「奴は顔をホッケーマスクもズタ袋で隠さない!素顔(フェイス)剥き出しで凶行に及ぶ!!」
(Eclipse HPより)
私がよく行くTSUTAYAでは6本まとめて借りるとお得なので
これも何となく数合わせで借りたのですが。
見てのとおり1980年代以降星の数ほど粗製乱造された「ハロウィン」「13金」フォロワーです。2018年にもなって未だにこんなしょうもないC級スラッシャー映画を観るのは結構辛いものがありました。しかも104分という異常な長尺作品。
せめて84分ぐらいにしないと、大抵の人が最後まで観られないということに気付かないものか?
原題は「AXEMAN」なのにキリングフェイスとかいう意味不明な邦題。まあ、斧とかほとんど使ってないし原題もナシですけどね。「13日の金曜日外伝」みたいな感じでも特に問題なかったと思われます。
山奥の人里離れた山荘で、10人ぐらいのアラサー集団がハメを外していたら殺人鬼に襲撃される。という、様式美に染まりまくってるスラッシャー映画なので特筆すべきところもほとんどありません。しいて言えば若くない集団なのがちょっと珍しいという程度。やってることが若者と同じなのでメリットは全くありませんが。
ともかく本作の9割がアラサー共のしょうもない痴話喧嘩とイチャイチャ描写だけで構成されています。観られないこともないがダルいタイプの映画。
ゴミ箱を漁ってみたら生ゴミが3カケラぐらい見つかった、程度のわずかな可食部だけを述べていきたいと思います。
変なTシャツを着ていた兄ちゃん。終始機嫌が悪い。
こういう画像をとっておいて、
「映画で見かけたクソダサTシャツランキング」
みたいな記事をいつか書きたいですね。
特に斧にこだわりもなさそうなアックスマン。もっと斧使えよ。
あ、だから邦題を「アックスマン」にしなかったのか?
公式HPの紹介文によると、素顔で人を襲うのがウリらしいです。
キリングフェイスというほどおぞましい表情でもありませんが
めちゃくちゃ体格がいいし死ぬほど強そうではあります。
首を絞めてたら鼻を噛みつかれちゃったシーン。
アックスマンが反撃されたのはここのみでした。
この女性が「私の勝ちよ!」と宣言した時は何か策でもあるのかと
期待しましたが特に何もなく普通にアラサー集団全滅、アックスマン勝利エンド。
ひねりがなさすぎて逆に驚きますわ。
あと、主人公と思われたブライアンというリーダー格の男が、
1時間20分を過ぎてもアックスマンの存在に気づいていないという
ある意味大胆な構成には多少気をもみましたが、
そんな彼がアックスマンと出会った瞬間に素手で頭蓋骨パッカーンされて
脳みそつかみ取りされたシーンは素直に驚きましたね。
ゴアシーンなので画像はのせませんがなかなか珍しい絵面でした。
ということで、ゴミ箱を漁ることに抵抗のない方は観てみてもよいかもしれません。
104分もの間、何とか脱落せずに鑑賞し切ることが出来なくもない程度のクオリティはかろうじてあるような気がしなくもないので。
これがアメリカのホラーマニアに受けてアックスマンが大都会で暴れる続編が製作中だっていうのがどうも信じられないんだよなあ…これの一体どこに受ける要素があったのか?
ま、国内版が出たら一応観ますけどね。