製作:2017年アメリカ
発売:アサルトワン
豪華宇宙客船タイタン1号が何者かの襲撃を受け、謎の惑星に不時着。そこには人体に寄生する謎の生物がいたのであった。
「ザ・プレデター」の公開に合わせてレンタル開始されたパチモンのようです。
設定からすると「ザ・プレデター」というよりはむしろ「プレデターズ」の方に近いような気がしてましたが、気のせいでした。
いや、もうパチモンというのも全部気のせいでした。
見るからに安っぽい異星人の姿がジャケットの中央に描かれています。
しかし本編に出てくる異星人はこれの1億倍は安っぽいです。
あなたはまだ本当のクソ映画というものを知らない。とか何とか偉そうなことを言いたくなるほどのギガトン級クソ映画でした。
ところが、クソ映画でしたと言いつつ厳密にはクソ映画ですらないんです。
なんと本作、まさかのポルノ映画でした。
このジャケットの一体どこにそんな情報があったというのか?
「この星、全獣肉食」違う意味で肉食でしたね。
こんなんでも、うっかりプレデターの新作と勘違いして借りてしまい、ご家族で鑑賞するという地獄を味わった人がいないとも限らないのですよ?
関係ないZ級映画をパチモンに仕立て上げるのはよくあることですがポルノまでパチモンに仕立てないでくださいよ。
いつもだったら「引っかかる方が悪い」とか「引っかかることに喜びを覚える」とか言うところですが、さすがにここまでの詐欺商法を認めた覚えはありませんよ。
まあ、原題も「PREDATOR WORLD」ですが…っていうか米国版のジャケも同じデザインなのね…
↑一応CGだけはPS2レベルにあると言っても良いかもしれない。宇宙船のCGだけは。宇宙生物のCGはかなりヤバめです。2017年製作どころか1997年製作と言われても驚かない。
拡大とか縮小とかを雑に駆使した映像は映画というよりその辺のMAD動画に近いノリでした。
まさに素人以下!
中学校の映研に1万円で外注かけた方がマシなものが出来るレベル。
いや、多分その辺の野良犬の首に小型カメラを90分ぶら下げておけばもっと面白い映像作品が出来上がると思う。
↑こういうクソ映画では実はありがち、変なイレズミを入れている女優さん。
背中に「無為」の文字が…。
しかしその上にも何か漢字が書かれていそう。
本編があまりにもクソすぎるせいで、もうこちらの興味はこのイレズミぐらいにしかありません。後半は4倍速にしちゃいました。
っていうかこの映画を最後まで真面目に見通せる人はこの宇宙のどこかに一人ぐらいはいるのか?
っていうぐらいどうしようもなさすぎる極低クオリティなのですが?
ポルノだからそういう目的で借りる人がいるんじゃないのって?
いや、無理でしょう。ブサイクしかいない。
こんなものを新作料金で借りてしまっただなんて自己嫌悪で死にそう。
普段何気なく支払ってしまっている新作料金400円の重みが…
↑終盤でようやく明らかになる背中のイレズミ。
どうやら
「徳撲無為」と書いてあったようです。
いやー、心底意味わかんね。
こんな映画が作られる意味も分からんし、
日本で流通してしまう意味も分からんし。
率直に言って「
デビルシャーク」よりひどいよこれ。
下には下があるもんだなあ…
ジェフ・リロイはいい加減にこういう有害物質の製造・拡散をやめないとテロ行為認定されてもおかしくないと知るべき。
一つ言えるのは、これが日本で流通するまでの段階で絶対誰も通しで観てないよね?
ってことですね。
アサルトワンの中の人も、いくらクソ映画好きだからってこれは無いでしょ…。
さすがのTSUTAYAやGEOも検閲してたらこんなもん入荷しないでしょ…。
ノーチェックで入荷してるとしか思えない…。
映倫もここまでのカスはいちいちチェックしないらしい。
字幕付けてる人だけはさすがに見てるかもしれませんが。
それでは、本作はクソ映画ソムリエの方にもおすすめできない産業廃棄物ですので、本作そのものを鑑賞するのではなく
「被害に遭ってしまった人物」を鑑賞して楽しむのが賢明かと思われます。