製作:2019年イギリス
発売:プライムウェーブ
人類よ
これで終わりだ
軽減税率の諸々で11連勤目の今日、疲労困憊で政権や取引先への呪詛とか血尿とか色々撒き散らしながら業務遂行に邁進していたところ、突然上司から「明日は休みなさい」などと耳を疑うような有り難いお言葉を頂戴致しました。常に酸欠気味のメダカのように息苦しい社畜人生でも、一生懸命やっていればサプライズ休日をもらえることもある。生きててよかった…。
あとは、この貴重な休日前の夜をどれだけ有意義に過ごせるのかが問題です。
そこで私がチョイスしたのはこの「インデペンデンス・デイ2019」
原題は「HORIZON」でしかもイギリス映画。2018はオーストラリア製でしたね。
要するに毎度おなじみ安心と信頼のプライムウェーブレーベル配給のID4パチモンムービーです。
これならクソ映画マニアの私に濃厚かつ有意義なひと時をプレゼントしてくれるに違いありません。
ただこのシリーズ(?)は例年なら遅くとも春頃までにはリリースされることが多く、また今年3月に出た「
世界侵略:ワシントン決戦」も実質的にはID4のパチモンだったのになぜか「インデペンデンス・デイ2019」の邦題がスルーされたことから、今年は何か凄い大物が控えているのではないか?
という予想をしていないこともありませんでした。
↑イギリスの農場で農薬散布に励んでいる巨大宇宙船。
別に人類をどうこうしに来たわけではないらしいです。
なので特に派手な侵略活動も破壊活動も何も拝ませてもらえません。
私が本作を観ている間、血尿と喀血は止まることがなくそれどころか血便まで噴出してくる事態に陥り、後半は完全に意識を失いました。私はどんな酷い映画だろうと最後まで観られないことは滅多にないのですが、今回ばかりは失神KOされました。さすがクソ映画界のリーサルウェポンことプライムウェーブが満を持して「インデペンデンス・デイ+西暦年」の名を冠して放ってきただけあって生半可な破壊力ではない。まず何といっても尺が驚愕の2時間5分もあるというのがあまりにも凄すぎます。超大作にもほどがある。ホームビデオに毛が生えたような貧相な映像にその辺の一般人が映り込んでなんやかんやモメてる内容で2時間5分とな。この時点で既に人類が耐えられる領域にはありません。
そして主人公グループの乗り回してる車が10年以上前のスズキ・スイフト。本気でお金の無い人たちが、スポンサーが得られなくても、それでも頑張って自主製作しました感があふれ出ています。
そういう熱いZ級映画魂を無碍に切り捨てるのも何だか気が引けますが、しかしこのクオリティで2時間5分は極めて悪質なテロリズム以外の何物でもない。これが全国のTSUTAYAに大量に並べられているのかと思うと慄然とします。
…まあ、これでも去年の「インデペンデンス・デイ2018」よりはまだマシかなという気もしますが。
それにしてもプライムウェーブさんもよくこれを買い付ける気になりますよね。
つくづく尊敬に値する、配給会社の鑑だと思いますよ。
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人類よ、最終決戦に備えよ」
1. 無題
Re:無題