「スリープレス」というタイトルでダリオ・アルジェント監督の同名映画の方を連想してしまう人はどれくらいいるんでしょうか?
私はアルジェント監督+ゴブリンが大好物ですが、どうもあっちの「スリープレス」はかなりマイナーな存在で終わってしまった感がありますね。まあクソつまらなかったんで当然かもしれませんが、音楽は素晴らしかったと今でも思ってます。
それはともかく、本作は「金縛り」をテーマにしたホラー映画でした。
私も相当な金縛り体質で、おそらく過去100回は金縛りになったことがあります。
昼寝すると特になりやすいんですよ。実態は睡眠麻痺というもののようで、別に心霊現象でも何でもありません。しかし、慣れないうちは相当怖い思いをしました。
老婆の生首が浮いていたり、何者かに胸を強く押されたり、手や足を触られたり、歯がグラグラしてきて抜けちゃったり。
本作でも歯が抜ける描写があり、金縛りで見るイメージは案外万国共通なのかなと思いました。
まあ目を覚ましてから思えばどれもこれも幻覚なんですけどね。
金縛りになっている間は現実としか思えないのです。
しかし、そんな金縛りも回数を多くこなしてくると、もう恐怖感はどっか行っちゃって
「またかよ!うぜーな!」と悪態をつくようになって来たりします。
恐ろしい幻覚が見えそうになってもむしろ積極的に見たり触ったりしようと努力してみたり。
体が思い通りに動かないんでそれもできなくてイライラする一方なんですが。