ジャケットとタイトルロゴがほどほどなスタイリッシュさでキマっているサメ映画。
とはいえ、ここからこのサメ映画に何らかの特徴を見出そうとしても何もありません。
「古代より蘇りし巨大鮫」という煽り文句も字が小さいだけあって地味。
鑑賞してみると、やはりというか実に凡庸な、平均的サメ映画としか
言いようのない至極普通のサメ映画でした。
しかし、私もよく「平均的サメ映画」というような言葉を使ってしまいますが、
果たしてサメ映画の中で「特別面白くもつまらなくもない中間点」に位置する
サメ映画とは具体的に何なのか。
おそらく「
ジョーズ・イン・ツナミ」か「
処刑鮫」あたりがそれに該当するであろう
と勝手に考えているのですが、これらは「娯楽度」というポイントでは
確かに平均レベルであるものの、サメ映画としては普通ではあり得ない
奇怪な個性を持っている珍品であるのも事実。
「これが普通のサメ映画ですよ」
と初心者にオススメするのはいかがなものだろうか?と疑問に思っていました。
ならばこれからは特に際立った個性が無い本作「ディノシャーク」こそが
真の平均的サメ映画として、サメ映画の出来の良し悪しを語る際に
一つの基準点足りうる存在なのではないか。という結論に至りかけました。