ある好事家の記録 主に変な映画の感想

変わった映画を見つけたらそれを語りたいブログ。  主にモンスターパニック映画、特にサメ映画の感想が多め

いつになったらサラリーマンをやめられるのか













私は今の会社で働きはじめて15年ぐらい経つんですが、最近特に表題のようなことをよく考えてしまいます。いい加減疲れた。リタイアしたいとは言わんが、セミリタイアしたい。15年も働いたらもう充分じゃないですかね? 殺人犯でも15年もすりゃ刑務所から出てきますよ、多分。
…しかし、現実的にはセミリタイアなどまだまだ到底ムリ。


この前観た「バッド・ローン」というイギリス映画で、「仕事が楽しければ人生バラ色、仕事が義務なら人生はどん底」みたいなセリフがありましたが、正にその通りとなりつつあります。
いや「人生=仕事」じゃないし!…と考えていた頃もありましたが、費やしてきた労力を思うとやはり否定できない。


15年間も延々と自宅と会社の往復ばかりしている人生に一体何の価値があるというのか?




…などと思い悩んでいたら、今週のバロンズに「世界的な高齢化の危機、どう立ち向かうか」という記事があり、それを読んで愕然としました。

バロンズはアメリカの経済誌ですが、高齢化の最先端はもちろん暗黒の社畜大国日本なので主に日本の事情について書かれていました。それによると、

「65~69歳の労働参加率は米国の38%に対して日本は59%」
だそうです。まさかそんなに働いてるとは思わなんだ。これに加え、年金受給開始年齢を70歳に引き上げることが検討されているという。


まあ、年金制度などはじめから当てにもしていないし、私が受給する頃には開始年齢は120歳くらいにはなっているはずだからどうでもいいです。と思わなければやってられない。


それより、このまま思考停止でサラリーマンを続けていたら最低でも70歳までは勤めなければならない時代に突き進んでいきそうな気配がします。下手すると75、いや80歳もあり得る。
そんなの単なる生き地獄でしかない。地獄に堕ちるのは死んでからで結構です。


ところが、バロンズにはこうも書いてありました。

「多くの日本人にとって、65歳をとうに超えても働き続ける最大の理由は金銭ではない。」

「社会参加と生きがいが、仕事を続けるモチベーションの上位に入る。」


金銭ではない。仕事は生きがいだ。
労働者側がそんなこと言ってるから、給料をギリギリまで安く抑えて当然だと経営者に思われてしまうのではないでしょうか。そしてモノやサービスも安くなりデフレ脱却できない負のスパイラル。アメリカ人が日本のこういう現状を見てどう思ったのか知りたいが、そういうことは書かれてませんでした。


というか、ここでいう「多くの日本人」って経済的には困ってないけどヒマを持て余している老人のことを指している気がします。そういう人なら給料の多寡は二の次と言えるかもしれませんがね。少なくとも私は今の安月給が非常に辛いです。でも転職するほどのエネルギーはないんだ。持ってるスキルも化石のようなCOBOLくらいしかないんだ。悲しいけれども仕方ないんだ。


…と、思っていたら、今度はウォールストリートジャーナルに

「年収5万ドルの生活とは?米5都市で聞く」
などと、恐ろしい記事がありました。なんとそこには、

「米国の若者はエントリーレベルの年収5万ドル(約540万円)でどのような生活が出来るのか?」
と、目を疑うようなことが書かれてあるのです。


べ、米国では、新卒の人がエントリーレベルの仕事で得られる年収が平均5万1347ドルだと…?
勤続15年の私より圧倒的に上だとは、全宇宙最強の経済大国の力恐るべし…。しかもこんな記事が書かれるってことは、おそらく年収5万ドルは向こうの労働者としては最低ラインに近いのでしょう。ということはマーク・ポロニアマーク・アトキンスも年収5万ドル以上あったりするのでしょうか? それで「どのような生活が出来るのか」って? 日本だったらそこそこ贅沢な暮らしが送れますよね。本当に日本経済がいかに停滞しているか改めて実感しました。というかアメリカに移住したくなってきた。シリコンバレーにコボラーの需要ってないんでしょうか。あるわけがないな。むしろあったら笑う。



で、エントリーレベルの仕事って何だろうなと思って取材された人のプロフィールを見てたら、

「職業:アリゾナ大学同窓会のプロジェクトスペシャリスト」
…っていう人がいたんですが、この超ニッチそうな職業は一体何者なんですかね?
まさか年がら年中同窓会の手配ばっかりしているんでしょうか。それもアリゾナ大学限定の。一体どれだけ同窓会してんの。しかもそんなんで5万ドルももらえるのか…。



ところで、インタビュー自体はどれも飼ってる犬に月50ドルかかるだとか、金曜の夜はバーで30ドル使うとか一見たわいもないことしか書かれてませんが、こういう人たちは自家用車を使わずにウーバーの配車サービスを使うことが多いようです。

さすが車を持てない貧乏人の味方ウーバー・テクノロジーズ。この調子で配車サービスを浸透させていき、あわよくば自動運転車を実用化してくれれば、15年後には時価総額世界一の企業になっていることでしょう。その頃には株主の私もセミリタイア出来るに違いない…という淡雪の如き夢を抱いています。
ちなみに現実を見ると私は41ドルでウーバー株を購入してしまい、現在価格は33.3ドルなので含み損を抱えています。まるで宝くじを買うように赤字企業の株を買ってしまったのが悪いんです。でもウーバーはこれからです。たぶん。


やはりセミリタイアは遠い…。

いや、遠すぎる。
セミリタイアと死、どちらが早くやってくるのか。みたいな競争になってるんですが。



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自己紹介:
B級~Z級映画が主食。ホラー、モンスターパニック系が特に好き。目についたサメ映画全てチェックしたい
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