変わった映画を見つけたらそれを語りたいブログ。 主にモンスターパニック映画、特にサメ映画の感想が多め
外界遮断、通信不能、数々の仕掛け部屋・・・
ヤツらに逃げ場はない!!
ブレアは恋人のオリーとコンビを組み、留守の家を狙って盗みをする空き巣稼業を続けてきたが、そろそろ足を洗いたいと考えていた。最後にしようと考えたヤマでしくじり、警察に捕まってしまったオリーを保釈するため、ブレアはマフィアに借金をしてしまう。そんな2人に、やはり犯罪者であるブレアの兄コナーから、ある豪邸に忍び込もうという提案が届き、彼女は本当に最後の仕事として引き受ける。簡単な仕事だと思い、ブレアたちは首尾よく忍び込むことに成功するが、彼らがそこで目にしたのは、数々のトラップが仕掛けられた恐るべき拷問部屋と監禁され鎖につながれた若い女だった…。
(アメイジングD.C.HPより)
このあらすじ読んだら誰でも気が付くと思いますが、
「ドント・ブリーズ」と同じようなプロットなんですよね。
ただ、本作には敵が盲目だなんて斬新な要素は無し。
映像の貧乏臭さからしてB以下の完全にC級映画クオリティなわけですが、
そのうえ話までヒット作の丸パクリだなんてどう考えても面白いわけがない。
★米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で100%の高評価を獲得!
マニアが書き込むアメリカの映画レビューサイト“Rotten Tomatoes"で100点満点の驚異的高評価。大ヒット作『ドント・ブリーズ』と共通する設定に感じられる点もあるが、制作は本作のほうが先んじている。
なんて紹介文がありました。
100点満点てどういうことでしょうね。レビュアー1人だけとか?
ロッテントマトが当てにならないのはともかく、「ドント・ブリーズ」と同じ話なのにこっちの方が先に作られていたとは意外でした。
最近流行りの「ドント・何とか」って感じの邦題にしなかったのはその辺に敬意を払ってのことでしょうか?
それはともかく、本作はホラーでもサスペンスでもなく、コメディ映画です。
ジャケットのどこにもそんなこと書いてないしTSUTAYAの新作ホラーコーナーに置いてありましたが本編のどこにも怖い要素など何もない完全なるコメディ映画でした。
オープニングは幼い少女と母親が監禁されている場面で、一見悪魔のいけにえ系のシリアスホラーに思えるのですが、その親子の「これはテレビ番組のゲームなの」「いやゲームじゃないの」「ゲームだと思ってほしかったの」「ゲームだって言ったじゃない」という感じのマヌケなやりとりがいきなりグダグダすぎてビックリします。
とはいえこれが中盤やラストで使われる有効な伏線だったということで二重にビックリです。
クソ映画だと思って侮っているとこういうところで足元をすくわれたりします。
主人公は「シャークトパスVSプテラクーダ」で見覚えのある女性ですがまあそんなことはどうでもよいとして、空き巣稼業から足を洗いたいと考えている男女のコソ泥コンビです。
彼らは冒頭で空き巣に入ったのに夫婦と間男との修羅場に巻き込まれてしまい、なぜか逃走よりも間男の救出を優先して逮捕されるシーンからしてもうバカ全開。映像的にもPOVじゃないのにカメラがフラフラ揺れてて結構なストレス。
その後彼らはさらに底抜けのバカ2人を加え、計4人のバカ共でサイコ殺人鬼の住む屋敷へ空き巣に入ることになります。
あとは彼らが脱出不能の屋敷内で殺人鬼の影におびえながらちょっと面白いコントを垂れ流していく…という感じ。事前の期待とは全く違っていましたが舞台設定はホラーなのにゆる~い雰囲気でクスリと笑える会話もあり、案外悪くない。
コメディとはいえ殺人鬼はなかなか不気味な風貌でそれらしさはあります。
監禁されていた女性の使い方など感心させられる部分も少なくはない。
この規模のC級にありがちな水増し尺稼ぎに腐心しているクソ映画とは違い、なかなかサービス精神旺盛です。
とはいえいちいち細部を説明していくほどのものでもないし画像を貼って紹介したくなるようなシーンも一切無かったので、
今回は超低予算の小粒だけど尺は短めでテンポも良いからちょっと笑えるC級コメディを探している人には一応オススメできますよ、とだけ言っておきます。