辺境の地へ越して来て2か月、B級映画もいいがたまには田舎の素晴らしさを都会者に見せつけねばなるまいということで、今日はたけのこ狩りに行った記録をつけておくとします。
ちなみに上の画像はうちの近所の風景です。
これもうちの近所の風景です。
しかし、今回のターゲットであるタケノコ、正確に言うとネマガリダケなんですがこいつはうちの近所程度の秘境には生えておらず、さらに車で1時間ほどひと気のない山奥へと走らなければなりません。
私が運転していたので道中の写真が撮れなかったのが残念無念なのですが、それはもうキツネやらイタチやら野ウサギがガンガン飛び出して来やがるので避けるのが異常に大変でした。
特にキツネに関してはエサをやってる不届者がいると見え、車と見ると物凄い勢いで寄って来まくります。キツネと言っても一般にイメージするような黄色くてフサフサした可愛らしいやつではなく、汚らしく黒ずんでガリガリで貧相な奴らです。なので同情心からエサを与えたくなる気持ちも分からないことはないんですが…しかしあれほど豊かそうな大自然の中にいて、他にエサないんか?と聞きたい。
で、大量の猛獣の連撃を避け切って何とかネマガリダケの採取ポイントにたどり着きますと、そこから今度は登山が始まります。とんでもなく険しい笹ヤブをかき分けて登らなければならない苦行です。笹ヤブのせいで視界はほぼゼロなので気を付けないと迷います。数日前にも行方不明者が出ており未だ見つかっていません。
…いつのまにか、笹竹にメガネを持って行かれてしまいました。適当に登ったところでネマガリダケを探すわけですが、硬くしなる笹竹の密集地で行動するというのは、針山地獄でのたうち回るような修羅場なのでメガネがどこかへ飛んで行っても気付きようがないのです。まあ一応裸眼でも運転出来る視力があるので大きな問題にはなりませんでしたが、約3万円の損失。安月給の私には限りなく致命傷に近い痛手でした。
しかし、そうやって採取したネマガリタケにはそれ以上の価値があると言ってもいいでしょう。
そこら辺のスーパーで国産を買おうとすると、数本で500円くらいのお値段。超高級品です。
今回は4~5kgぐらい採りました。
が、本当の地獄はここからです。
目的地へ行くのも一苦労、採取するのも一苦労ですが、一番大変なのはこれの皮を剥く作業。毎度のことながらこれだけは正直バイトでも雇って丸投げしたい。
今回は3時間ぐらいかかりました。
この大変さはなかなか筆舌に尽くしがたいものがあるのですが、なんかもう途中からタケノコに対して憎しみが芽生えてくるぐらい面倒くさいです。かと言って鮮度的に後回しにも出来ないので、帰って来たら必ずすぐに全部処理せねばなりません。
皮を剥いて洗うとこのような感じになります。
たまにイモムシとかアリが入っているやつがあるので注意が必要です。
ゆでます。
私の鍋では一度に全部ゆでられないので4回に分けて作業しました。
茹で終わったらこのようにジップロックなどに詰め、冷蔵しておけばしばらく持ちます。
水は一日一回必ず交換してください。
これでしばらくは超高級品であるネマガリダケを思う存分喰らうことができます。
羨ましく思った方は北海道への移住をご検討ください。