製作:2010年アメリカ
発売:アルバトロス
コンゴのダイヤ採掘場で突然巨大なワニが出現し、労働者を食い散らかす事件が発生。一方、巨大タコと共に死んだと思われた巨大メガロドンが突然復活し、アメリカ軍艦を襲った。
米軍が全く歯が立たない中、サメの専門家は「化け物には化け物をぶつければ良い」と気づくのだった。
巨大タコの次は巨大ワニ。専門家と米軍が右往左往し、最終的にはサメとワニを闘わせる…という前作とほぼ同じパターン。なのはいいが、クオリティはガタ落ちしております。ただしクリストファー・レイ監督作品としては平均点です。前作の主役の科学者トリオがなかなか良いキャラクターだったので誰か続投してないかなと期待しましたがそこは全入れ替えでした。しかし新しい主人公グループは前作に比べるといまいち常識人すぎて面白味が薄い。
となると、サメとワニに期待するしかありません。しかし、前作でもサメの出番が少なかったのに本作はさらにサメの出番が激減しており、もはや耳かきですくえるほど微量な成分と化してます。これはクリストファー・レイ監督のサメ映画としてもかなり少ない。それに対してワニの方はわりと出番があります。サメ映画というよりはサメで香り付けしたワニ映画と言った方が正しいかもしれませんね。
↑極地の氷が溶けたとかそういう理由付けも何も一切無くいきなりコンゴのダイヤ採掘場に現れて暴れる巨大ワニ。前作のタコと違う点と言えば、主に陸で暴れることとやたらタマゴを産んで増えようとすることですが、ほぼ誤差のようなものなので前作とあまり変わり映えはしません。
全長450mもあるらしいのですが、だとすると手前で走っている哀れな労働者は身長10mぐらいあることになります。
↑巨大タコとの闘いで死んだと思われた巨大サメも復活。
しかし、こんなにデカかったか?
CGの荒さをごまかさないどころか逆にどうせ荒いんだからと超拡大処理。サメ映画史上最大級のバケモノになってしまいました。
背ビレだけでこんなにデカイとなると、全長1000m以上は余裕であるんではないかという気がします。しかしワニと戦うシーンを見ると同じくらいなのでこちらも全長450m。威圧感でデカく見えていたということにしておきましょう。
それにしても背ビレに砲撃して何の意味があるのか。
↑マイアミに上陸してやりたい放題暴れる巨大ワニ。いや、クロコザウルス。ここは「ランペイジ」を先取りしていたようでなかなか楽しい場面です。前作の日本版DVDジャケ絵がこれ見よがしに貼ってありますが、これはアルバトロスが日本版に差し替えたんでしょうか?それとも元から日本版なの?
↑巨大ワニとサメを運河に閉じ込めて云々という作戦。クリストファー・レイ監督作品はCGが荒くても戦闘機やら戦車やらをバンバン出してはミサイル打ったり爆発させてきます。その我が身を顧みないサービス精神だけは賞賛に値すると思っています。金が無いからと言ってPOVにしたり、舞台や登場人物をやたら限定しすぎたりするよりはこういう映画の方が好きです。と言ってもこの映画は全然面白くないですけどね。終盤は意識を失ってたというのもあるかもしれませんが、久々にサメが出ないサメ映画を観た気がします。