無双の戦闘力 最強ネイビーシールズ、暴走
大学教授のセリーナは週末に特別課題を実施するため、受講を希望する生徒5名を連れて人里離れたサファイア湖へ出かけることになった。セリーナの恋人で元ネイビーシールズのリーダーだったジョンが運転する車で目的地へ到着した一行は、早速課題に勤しむ。日が沈み辺りが暗くなったころ、生徒2人が謎の集団に襲われ惨殺されセリーナを含む4名が拉致されてしまう。騒ぎを嗅ぎ付け救出に向かうジョン。しかし、彼の前に現れたのは人肉をむさぼり異常な人間と化したミュータント軍団だった・・・。
(アメイジングD.C.HPより)
「ザ・バトル」とか投げやりにも程がある邦題ですが、原題も「The Horde」と割とどうでもいい雰囲気の作品でした。ちなみに主人公がネイビーシールズと言ってもあくまで「元」なのでジャケットのように戦闘服も着ないしライフルも持ちません。
あと当然ながら市街地ではなく、人里離れた森林での戦闘がメインとなります。
慣れてるとはいえ毎回思いますが、本編中に存在しない素材でジャケットをデザインするのは一体どうなってるんでしょうか。北米版のジャケ絵をそのまま使っちゃいけないのかな。
能天気な学生グループ+大人2名がキャンプに行ったらミュータントのキチ〇イ集団に襲われた系のホラーアクションであり、まあ「クライモリ」とかその辺の定番品にランボー的マッチョ成分を混ぜたような仕上がり。
斬新なところは特に何もありませんが、B級映画平均点の水準は満たしております。
ただ何も考えずに元ネイビーシールズが暴れるのを楽しめるアクション映画かと思って観てたんですが、案外スプラッター描写が本格的かつ陰惨でした。
純真な女子学生が変態的なミュータントにとっ捕まって机に釘で打ち付けられたうえ、
かなりレベルの高そうなキチ〇イミュータントの脅威にさらされるシーンは
気が弱い私にはちょっと心臓に悪かったところ。
ひと思いにやらないでジワジワ苦しめるのはやっぱ苦手ですね。
特殊メイクはちゃちいけど。
ヤバそな奴感はそこそこ滲み出ています。
一体何をするつもりなんだ…と気が気じゃないです。
まあコイツは肩透かしだったけどね…。
さらにこのミュータント達は人肉を喰うということで、
捕まった学生が生きながら舌を引っこ抜かれたり
カニバリズムのウンチクを聞かされながら電動ノコギリで手足を切り刻まれたり。
その辺は他の要素と比べても妙に力の入った描写なので、
意外とリアルでコクのあるスプラッターを堪能することができるでしょう。
人によってはくどいと感じるかもしれません。
主人公の元ネイビーシールズは、闇に乗じて一人ずつ消していくという戦闘スタイル。
ボディビルダー並みにパキパキな肉体を見せつけてくれます。
ミュータントたちは所詮ただの雑兵に過ぎず、リーダー格はただの凶悪犯で普通の人間。
彼らキチ〇イ軍団はひ弱な学生たちは好きに出来ても元ネイビーシールズには手も足も出ず、
次から次へとコロコロされていきます。
ここで素直に爽快感を楽しめるか、苦戦しなさすぎてつまらないと感じるかが
本作の評価の分かれ目と言えるでしょう。
後味スッキリ、悪者には天誅を。陰惨なホラーだからってバッドエンドになるのはいい加減見飽きてます。
ということで私は一応そこそこ楽しめました。
特にオススメするほどのものではありませんでしたが、
「クライモリ+ランボー」と聞いて多少なりともグッと来るものを感じたなら
観てみても損はないと思われます。