製作:2017年イギリス
発売:ソニー・ピクチャーズエンターテインメント
衛星軌道上に突然謎の現象が発生。それはワームホールのようであるが無人探査機では調査も出来ず、「ヴォイド」という名がつけられた。さらに、世界各地の上空に謎の球体が出現。この未曽有の危機に対し、人類は脳みそを機械の体に移植したヒューマン2.0という最新技術を使い、ヴォイドへと決死の突入を試みる。
この邦題とジャケットからはものすごくありきたりな硬いSFにしか見えませんが、本作の原題は
「the beyond」
です。
これは来世とかあの世という意味なんですが、私はルチオ・フルチのせいでついこの単語を見ると
「地獄」
と勝手に脳内変換してしまう悪癖があるため、
「なんか地獄のように恐ろしい宇宙人とのファーストコンタクトが描かれているSFホラーに違いない」
などとあらぬ期待を抱いてレンタルしてしまいました。
「あれ?ビヨンドって地獄のことじゃなかったっけ?」と疑問が芽生えた頃には既に遅く、未知との遭遇をヒューマン2.0というアイデアに絡めてフェイクドキュメンタリー調で展開されるガチガチに堅苦しく、かつ宗教臭いSFを無表情で見つめ続ける羽目に陥っていました。