製作:2018年デンマーク
発売:ニューセレクト
コペンハーゲン地下鉄のトンネル工事現場へと取材に来ていたリー。ベテラン作業員の案内で加圧作業室での仕事を取材中、火災が発生。作業員2名とリーは狭い作業室に閉じ込められてしまう。火災の影響で室内の気温は上がり酸素が減っていく中、残された酸素呼吸器は一つだけだった。
デンマーク産の地味すぎる地下閉塞系災害パニック映画。特に各国映画祭を震撼させるほどのものでもありませんでしたが、別に悪くもない。半ばドキュメンタリーチックな淡泊さで可もなく不可も無くといった出来栄え。
コペンハーゲンと言われても量子力学を発展させたところっていう漠然としたイメージしか持っていないのですが、本作の前半部ではクロアチアからの出稼ぎ労働者やエリトリアからの難民がトンネルの工事に携わっているという描写があり、あちらの事情をわずかに垣間見ることができます。
国民の幸福度が高いことで知られるデンマークですが、移民・難民には相当厳しいらしく最近では難民を無人島へ隔離する計画があるとか何とか。そこら辺を踏まえて本作を観ると、一見味気ないほどに淡泊な本作のサバイバル劇にも多少は興味が出てこないこともない…かもしれません。