製作:2018年アメリカ
発売:アルバトロス
超高性能AI、二足歩行、飛行機能などを備えたスーパーロボットをたったの9ヶ月で作り上げたアホ大学生3人組。彼らはその試運転をするために山奥へやってきた。しかし機嫌の悪い森林保安官に見つかってしまい、スーパーロボットを没収されてしまう。途方に暮れるアホ学生3人組の前に突然UFOやゾンビが現れ襲ってくる。果たして黄色いスーパーロボットは哀れな制作者を助けに来てくれるのか…
うーんこのクソ映画…どうしてくれよう…
見えている地雷なのは確定的に明らかでしたが、一応トランスモーファーの便乗映画なんだからせめてSFアクション的な泥沼を期待するじゃないですか?
ところがこれはむしろゾンビ映画なんですよね。
しかも私の苦手なPOV映画でもあるんですよね。
騙しの方向性がちょっとよく分からない。
爆発するのかと思ったら腐った汚水が噴き出てきたような感じ。
事前に情報収集していないお前が悪い!と言われるとアレですが、この手のC級映画は下手にジャケ絵以上の事前情報を仕入れてしまうとかえって観る気が失せかねないんですよ。地雷を踏む前にわざわざ威力を下調べする気になれないというか。
↑自称科学者のアホ3人組がウキウキでお山に持ってきたスーパーロボット「ホーネット」。
いや~ジャケ絵とかけ離れすぎてるとかあんまり黄色くないとか色々言いたいことはありますが、一応トランスフォームして出てきたことだけはほめてあげたい。
そういや一応POV映画のはずなんだがこのシーンは誰が撮影してるんだっけ?
まあそれはともかく、ここでこのコレジャナイロボが歩いたり飛んだりするくだりがこの映画のピークです。
「これすげえ!」「そんなに飛べるの!」などと制作者のくせに性能を全然把握してないアホ学生共がやたら不機嫌な森林保安官に見つかってしまい、ロボを置き去りにして帰る羽目になってからの展開があまりに空虚すぎました。もうこのロボのCGをちょっと動かしただけでこの映画の製作者は力尽きてやる気を失くしてしまったとしか思えない。
↑アホ学生を襲ってくるゾンビを蹴散らすスーパーロボット。
かなり上体を捻ってパンチを繰り出しています。
関節可動域にこだわりがあると見えます。
そんなことより左手をドリルにしておけば…
右腕をサイコガンにしておけば…
せめてこういうアクションシーンがもっとあれば…と思いますが、ロボが動くのは実質的にはたぶん7、8分ぐらいです。あとはロボ主観視点で何となくお茶を濁してます。
それ以外は、ゾンビから逃げるアホ3人がウダウダしてるシーンと、
その後政府に拉致されたアホ2人がなぜか厳しく尋問されているシーンのみで構成されています。
ゾンビから逃げると言ってもゾンビはほとんど出てこないし、
尋問したところでアホしかいないので何の情報も出てこない…
「君たちにあんなすごいロボットが作れるなんて、おかしいとは思わなかったのかね?」
「思わなかった(アホだから)」
UFOはゾンビを生産してるらしいが空から小便を垂れ流してるだけのように見えてくるし、
ホーネットの手からビームを喰らった科学者(笑)は肋骨を骨折しただけで済んでるし、
科学者(笑)の肋骨を折る程度の威力しかないビームで巨大UFO撃墜しちゃう。
結論としては、POVのゾンビ映画が好きな人なら黄色いロボットがオマケで出てきて得した気分になれると思うのでオススメです。