ある好事家の記録 主に変な映画の感想

変わった映画を見つけたらそれを語りたいブログ。  主にモンスターパニック映画、特にサメ映画の感想が多め

ミッシング・タワー 感想



製作:2017年アメリカ
発売:アルバトロス

ニューヨークの古い高層マンションで管理人として働くことになった元警察官のフィル。娘二人を連れて入居するが、住人が相次いで失踪する事件が起こる。フィルは黒魔術に傾倒している同僚のウォルターが犯人なのではないかと疑うが…












ものすごい久しぶりに見ましたヴァル・キルマー。最後に観た主演作がたぶん「レッド・プラネット」(2000年)なので最初誰だか全く分かりませんでした。まさかあんな気色悪いじじい役が似合う役者になっているとは…。「ドクターモローの島」とかで元々変な人というイメージはありましたが、それにしても全盛期との落差が激しすぎる。本作の彼からはすごい負のオーラを感じますが、演技力によるものだけではない気がします。
この人が本当に「トップガン マーベリック」に出演してしまうんでしょうか。トム・クルーズが当時のイメージをおおむね維持し続けているのに比べると、あまりに悲惨すぎて観ていられないんじゃないかと心配してしまうんですが…






で、本作の内容ですが、古いマンションで住民が亡霊か何かに次々と殺されていくってことなんですが、ジャケに「この犯人は誰にも予想できない」「シックス・センス・スリラー」などとネタバレ臭い煽り文句が並んでいます。ちなみに私は「シックス・センス」公開当時、あのオチを本編鑑賞前に予想出来てしまったクチなのですが、本作のオチは全く見破れませんでした。「シックス・センス」と同じようなネタなのに、しかもジャケにそうと書いてあるのにも関わらず、まんまと騙されました。


それというのもヴァル・キルマーの老衰ぶりにばかり気を取られ過ぎていたせいではあるんですが。製作者がそれを計算に入れてキャスティングしたのだとすると、本作はかなり良く出来たスリラーであると言わざるを得ません。こういうミスリードにはつい引っかかってしまいます。
それぐらいヴァル・キルマーが本気で気色悪いじじいぶりを発揮しているということです。なんせ地下室で独りウクライナの黒魔術に傾倒しているってだけでも相当アレなじいさんなのに、同僚フィルの幼い娘たちに粘着して追い掛け回して怖がらせるわ、部屋に忍び込んで彼女らのベッドに変な仕掛けをするわとロクでもないにもほどがある。


普通だとこういう一見怪しい人は犯人ではなく実は良い人だった、という展開が定番中の定番なんですが、あまりにもアレなじいさんなので本作はそういう定石を外しているのだと思わされてしまいました。にしても、真相が判明してからの行動も絵面だけ見ると余計にひどい。アレに釘打ち付けたりとか…。正しいことをしているのにそうとは見えなさ過ぎて本来理解者である人にも裏切られてしまうシーンは笑ってしまいました。エンディングではホラー映画の怪物みたいな扱いになってるし。


ということでヴァル・キルマーファンの方には当然オススメですが、そうでない人が観ても結構楽しめる部類のB級映画ではないかと思います。







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岩石入道
性別:
男性
自己紹介:
B級~Z級映画が主食。ホラー、モンスターパニック系が特に好き。目についたサメ映画全てチェックしたい
krgm200@gmail.com

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