製作:2012年アメリカ
発売:トランスワールドアソシエイツ
ウィスコンシン州のとある田舎町、クリスマス・イブの日。
サンタクロースの扮装をした殺人鬼によって町の住民が次々と惨殺される事件が発生する。
良い子にはプレゼントを、悪い子には死を。私の職場は12月が最大の繁忙期でして、12/24に休めたことなど入社以来一度もありません。
が、今年はシフトの都合上24日が休日になってしまいました。これは珍しい。と言っても、疲れ切っているし特にやることもないので家でボゲーと休養するだけの一日なんですが、せっかくのクリスマス・イブなのだからせめてクリスマスにちなんだ映画でも鑑賞しよう…と思い立ち、本作をセレクトしました。
本作は、「悪魔のサンタクロース/惨殺の斧」という80年代スプラッター映画のリメイクです。
↑中身はそれほど面白くもないけど、ジャケットが死ぬほどカッコイイのでDVDは大事に保管しております。
「良い子にはプレゼントを、悪い子には死を」というキャッチコピーが大変素晴らしすぎて毎年クリスマスシーズンになるとこの言葉をつぶやかずにはおれません。
ただ、リメイクとはいえストーリーは完全に別物のようですね。
サンタクロースが悪い子をぶっ殺すという不謹慎極まりない絵面さえあれば他はどうでもいいのでしょう。
↑主演がマルコム・マクダウェルとあるのでてっきり殺人サンタ役がマルコム爺さんなのかと思い込んで鑑賞したのですが、マルコム爺さんは殺人サンタを追う保安官の方でした。と言っても正義の味方という感じが全くしなくてただの嫌なじじいに見えるのがマルコム爺さんのいいところです。
レストランで容疑者を発見したと報告してきた部下に対し、
「殺人鬼が呑気に食事などすると思うか!」とか叱りつける場面はアホすぎて笑いました。
で、こういうスラッシャー映画は殺人サンタの凶行をいかに面白く魅せるかがキモなわけですが、その点で言えば本作はかなりよく出来ています。
↑オリジナルのサブタイトルが「惨殺の斧」ですから本作の殺人サンタのメインウェポンもやはり斧。
グロ度はかなり高いです。切断・ミンチ・内臓・串刺し・脳天唐竹割りと容赦のない殺人シーンが続出。スプラッターに耐性が無い人はやめておいた方が無難かもしれません。
しかし被害者は皆「悪い子」なので、グロいと言っても決して陰惨なムードではなくむしろ素晴らしい爽快感を味わわせてくれるナイスなスプラッター映画と言えます。ヴィトンのバッグを高圧的に要求するクソガキも気持ちよくブチ殺されてくれます。
キャッチコピーに偽りなし。
しかも殺られる時のセリフがいちいちおもしろい(※吹替え版)
斧でザックリやられて「オウ!ノウ!」などと叫んだり、
斧を目に突っ込まれて「目になんか入ったァァ!」とか呑気な断末魔を上げたり、
斧で金玉を潰されながらも「こっちのタマ(銃弾)はまだあるぜ!」とか言って反撃したり、
↑殺人サンタのリーサルウェポンである火炎放射器と対峙して
「武器を間違えたな! 俺の銃弾は炎より速いぞ!」とか得意げに抜かすマルコム爺さんが愉快すぎて実にたまりません。
スプラッター映画が好きな人は観ておいて損はない良作と言えるでしょう。クリスマスシーズンに鑑賞するとやはり気分の盛り上がり方が違うのでぜひこの時期にケーキでも食べながら観て頂きたい一本と思います。
しかしさっき気付いたんですが、これプライムビデオで配信中なんですね。
アマゾンもクリスマスに合わせてプライムにしてくれたと見えます。私はうっかりそれに気付かず通常価格でレンタルしてしまいましたが、悪い子に対する罰だと思って我慢することにします。ちくしょう。