製作:1988年アメリカ
発売:キングレコード
前の事件から25年、トマトの惨劇を繰り返さぬよう政府は“禁トマト法”を制定、トマトは一般には流通しないものとなっていた。しかし殺人トマトの生みの親である狂人博士はひそかに実験室で黙々とトマト人間を製造していた…。
(↑キングレコード公式HPより)
今日は特に観たいものが見つからなかったのでついこれをレンタルしてしまいました。
なんか世間では
1作目よりこちらの方が断然評判が良いようなのでうっかり期待してしまったのですが…
いや~信じられないほど面白くなかった。
普段から死ぬほどクソ映画観てる人間から見てもこれは本当に呆れるほどつまらないよ。
なんでかって言うと、殺人トマトが一切出てこないんですよ。
前作がZ級映画のレジェンドになれたのは言うまでもなく殺人トマトが人を襲うシーンの下らなさが素晴らしく酷かったからです。
それが一切ないとかもう正気の沙汰じゃない。
…しかしよくよく考えると、本当に正気じゃないのは前作の方です。だからこそ前作は輝いていた(面白くはないが)。それに比べて本作は一周回って何だか微妙にマトモなコメディ映画になっているんです。狂気が裏返ってしまった。なので正常な神経を持っている人にとっては前作より本作の方がまだ楽しめるのでしょう。そう考えるしかない。
↑殺人トマトの生みの親であるマッドサイエンティストは殺人トマト人間を開発することに成功した…らしいんですが、トマト人間って言われても見た目にはただの人間なので映像的な面白さは激減です。この博士を含めて演じてる人はみんな異常に楽しそうなんですがね。ものすごく緩い撮影現場だったであろうことは想像に難くありません。
↑禁トマト法の制定後、まるで麻薬のように高額で密売されるようになったトマト。
こういう小ネタは、まあ嫌いではありませんが。
↑コメディとしてはトマトよりもメタネタが中心で、撮影中に製作費が尽きたとか言い出してペプシとかネスレとかホンダの宣伝をし始めます。しかしそんな有名企業だとネタ臭くて前作のような本気のタイアップ感がないのが痛い。
しかし宣伝しているのが主に若かりし頃のジョージ・クルーニーなので、今見ると案外普通に宣伝効果があるのではないかという気もします。ちなみに彼は準主役的ポジションで実に楽しそうに演じていますが、今となってはフィルモグラフィから抹消したい過去らしいです。そんなことはさせませんがね。
↑トマトをマッチョな兵士に変化させるマッドサイエンティスト。
元がトマトである意味が全くないのがつらい。
どうせなら前作のような殺人トマト軍団に号令をかけるマッドサイエンティストが観たかった。
とにかく98分が拷問のように長く感じたのでエンドクレジットに入ったらとっとと再生終了しようと思ったら監督のお母さんに叱られたので、仕方なく全部観ましたがエンドクレジット後のオチは前作と同じ。飛ばせばよかった。