製作:2017年アルゼンチン
発売:ハピネットピクチャーズ
ブエノスアイレスのとある住宅街で、怪奇現象が発生していた。排水溝から響く声、墓場から帰って来た子供の死体、ベッドの下から現れる裸の男。警察官のフネスは超常現象の研究家3人を呼び調査に乗り出すが、凶悪な怨霊が彼らを襲い始める。
ハリウッドでギレルモ・デル・トロ製作によるリメイクが決定!という売り文句で珍しくブルーレイ化までされたアルゼンチンのホラー映画。こういう話を聞くたびに別にリメイクしなくてもそのまんま全米で公開すればいいんじゃないの?と思ってしまいます。
しかし実際観てみると確かに恐怖描写には独自のセンスがありますが、色々と意味不明でした。これなら確かに多少はアメリカナイズした方がいいかもしれません。まあ何が何だか分からないからこそ理不尽で恐ろしいのであって、怨霊の由来やら何やらを分かりやすく理由付けしてしまうと恐怖感が減退しそうな気はします。ともかく、本作は全編不穏な空気を漲らせながらも巧みに観客の虚を突き驚かせて来る純粋なお化け屋敷映画です。露骨なジャンプスケアというのはあまりないですが怖がらせるというよりはビックリさせるタイプのホラーと感じました。