宇宙うさぎ、恐怖の繁殖大作戦! エイリアン×野ウサギ! キュートなうさちゃんが人類に牙を剥く! ピーターラビットもびっくり! グロいクリーチャーに変体するキュートなうさちゃんの恐怖。エロさ満点、巨乳美女たちの受胎シーン。アンモニアに弱いエイリアンへの小便爆弾攻撃など下ネタも満載。
(Amazon内容紹介)
たまには可愛らしいウサギでも観て癒されようと思って借りてきました。
しかし、どうしてこうウサギ映画というのは変態的なものが多いのでしょうか。
おまけに本作はイギリス製です。
英国紳士にかかるとウサギ映画も変態性により拍車がかかり、本作はとんでもなく品性下劣で汚物にまみれた不快害虫の如き強烈な存在感がひと際異臭を放つ怪作となっています。
本作のCG使用率はかなり高め。
さほどクオリティが高いとは言えませんが、うさぎの可愛らしさは一応表現できています。
しかし…
ゴパァ。
戦闘モードではこうなります。
まんま寄生獣ですね。
英国紳士も寄生獣を読んでいるとは知りませんでした。さすが名作ですね。
イギリスのとあるド田舎の農村に、宇宙からエイリアンうさぎが繁殖目的でやって来て、男どもは問答無用で殺戮し、女性はさらって子供を産ませる。という話です。そんなんじゃ間がもたないだろうと思うでしょうが、本作はなんと尺が驚異の
1時間48分もあります。長い。長すぎる。
エログロナンセンス映画のくせにちょいシリアスめの人間ドラマとかが挟んであるせいです。
前半ダレますマジで。頼むからそんなの削って1時間20分ぐらいで収めてくれ…。
ただ、後半、夏祭り会場にうさぎの群れが乱入して大殺戮バトルを繰り広げるシーンはなかなか景気の良い人体破壊描写で彩られ、かなりの盛り上がりを見せてくれます。モンスターパニック好きとしては、ダルイ親子喧嘩やしょうもなさすぎる恋愛劇に耐えてでも観る価値のあるクライマックスでした。
それはいいんですが、本作は普段上品な芸術映画ばかり観ている私としては本当に気分が悪くなるようなバッチいシーンがあまりにも特盛すぎました。
なんせこのウサギどもの弱点は「
小便」です。
なんでそんな設定にするのか全く持って英国紳士の考えることは理解不能ですが、
小便の活用の仕方がまた我々凡人の想像のはるか上を行っています。
飲尿マニアがペットボトルに大量に溜め込んだ超濃ゆい小便を水鉄砲に詰めて発射するとか、なんかもう正視に耐えません。
もちろん弾切れの際は直接小便をぶっかけます。
コントロールが甘くて仲間も小便まみれ。もううさぎ映画というか小便映画です。
ウサギも対抗してチンコに噛みつきます。もう阿鼻叫喚の地獄絵図。
あとタイトルロゴの出方がまんま「エイリアン」ということで、宇宙ウサギに誘拐され妊娠させられた女性の出産シーンはエイリアンにおけるチェストバスター出現シーンに類似しています。これも本家よりだいぶ悪趣味で嫌悪感を催すこと請け合いなので、本作をあまりゆるいコメディだと侮らずに鑑賞しましょう。
公式の紹介文ではイギリスだからってよりによってピーターラビットを引き合いに出してますがくれぐれも表面上の可愛らしさに騙されることのないように。
というかピーターラビットを好きな人が本作を手に取ることが果たしてあるのだろうか?
総評としては、まあ1時間48分もの長丁場を鑑賞し切れる程度の質はあったので、
「うさぎが人を殺戮し、人はそれに小便で対抗する」なんて話に興味を惹かれるような方であればそこそこ楽しめることでしょう。
ちなみに巨乳美女と言っても何だか不自然な作り物感ありありだしそっち方面にはあまり期待しない方がよろしいかと思います。