ある好事家の記録 主に変な映画の感想

変わった映画を見つけたらそれを語りたいブログ。  主にモンスターパニック映画、特にサメ映画の感想が多め

ドルフ・ラングレン ゾンビハンター 感想





人間核弾頭の新作か…
でもゾンビ物あまり好きじゃないしな…
それによく考えるとドルフ・ラングレン主演作って大体微妙だしな…
もう歳だから大したアクションできないんだよね。


と思ってスルーしようとしたら、本作はあの「メガ・スパイダー」や「ラバランチュラ」の
マイク・メンデス監督作品だったのでやっぱり観てみることにしました。





 
…ん!?これゾンビじゃない!?

ミシシッピの田舎町に連続する猟奇的な殺人事件。FBIの捜査官ピアス(クリスティーナ・クリーブ)も捜査をはじめるが、そこに事件の真相を知る男ウッドリー(ドルフ・ラングレン)が現れる。彼の職業はゾンビ・ハンター!殺人事件は解き放たれた古代の悪霊の仕業で、人から人へと憑依しながら破壊と死を撒き散らし町を滅ぼしてしまうと言う。
(ブロードウェイHPより)




古代の悪霊が人から人へ乗り移って…ということなので、ゾンビとか一切出てきませんし
ドルフ・ラングレンも別にゾンビハンターとか名乗ったりもしません。
悪霊、悪魔ハンターと言うべきですね。
また騙されたか…。
まあ私は別にゾンビ好きじゃないからいいんですけどね。
ゾンビ好きが本作を観たら怒るかな?



マイク・メンデス監督はメガスパイダーもラバランチュラもコメディだったし、
主演:人間核弾頭ドルフ・ラングレンだし、絶対これもコメディだそれ以外あり得ない、と決めつけて観たんですが意外なことにどうやら違うようでした。



悪霊に憑りつかれてしまった人は真っ黒な目になり、耳障りな雄叫びをあげながら
家族も周囲の人も躊躇なく殺してしまいます。
しかも悪霊憑きを殺すと強制的に乗り移られてしまうというルールなんですね。乗り移られたら救う手段がなく、かといって殺すわけにもいかない、という難儀な話です。

殺戮シーンのスプラッター度合はかなり高めで、精神的にも物理的にもかなりドギツく、バラエティ豊かで景気の良い人体破壊描写を大盛りで見せつけられます。

生き残った家族が悲嘆に暮れる場面は、かなりシリアスに演出されておりとてもコメディなどというノリではありません。悪霊憑きを子供が殺してしまい乗り移られ、仕方なく親が毒を飲みつつ子供を手にかけようとするが…という状況もあり結構ヘビーに胸糞悪いです。


が!


画面にドルフ・ラングレンが映ると、途端にどうしてもなんかゆるいコメディのようなホンワカとした空気になってしまいます。
ドルフ・ラングレンが映っていない時はシリアスだが映ってるとほのぼの。
彼が何かのスイッチであるかのようにコロコロ雰囲気が切り替わる。


私の偏見というか気のせいかなとも思いましたが、
町民会議の場に悪霊憑きが現れ、町民大虐殺が起こるシーンではそれがより顕著だったのでもしかすると監督が意図してそんなカオスにしていたのかもしれません。
容赦なく町民を虐殺する悪霊、思わず射殺してしまい乗り移られる警官、という具合に悪霊憑きがホイホイ入れ替わるものだからラングレンはターゲットを絞れずにモタモタまごまご。
容赦ないスプラッターを背景に観客を微笑ましい気分にさせるという高度なテクニック。さすがマイク・メンデス監督ですね。何の狙いかは分かりませんが。


悪霊憑きを殺してしまうと乗り移られてしまうし、最終的に一体どうすればいいのか?
という点で興味を引きつつそれなりに意外性を持たせたラストまでしっかり引っ張ってくれることを考えても、本作は人間核弾頭主演作としては相当上の方に位置付けても良いのではないか、と思います。ユニークな見どころ盛り沢山で実に楽しめました。





あと本作にゾンビは影も形も出てきませんが、
その代わりラストシーンでサメが出てきます。


というわけで、続編は満を持してマイク・メンデス監督がサメ映画業界に参入、
「ドルフ・ラングレン シャークハンター」でお願いしたいですね。

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プロフィール

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岩石入道
性別:
男性
自己紹介:
B級~Z級映画が主食。ホラー、モンスターパニック系が特に好き。目についたサメ映画全てチェックしたい
krgm200@gmail.com

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