ある好事家の記録 主に変な映画の感想

変わった映画を見つけたらそれを語りたいブログ。  主にモンスターパニック映画、特にサメ映画の感想が多め

グリーン・イン・ザ・デッド 感想



製作:2017年アメリカ
発売:ハピネットピクチャーズ

人里離れた深い森の中へキャンプにやってきた医学生6人組。しかし初日の夜、2人が何者かに襲われ1人は行方不明、1人は重傷を負ってしまう。彼らは森の中で隠遁生活を送っていた怪しい中年男に助けられるが、外部との連絡がとれないまま再び怪物が襲ってくる。









安い。これは猛烈に安すぎるゾンビ映画。しかも笑いどころとか一切無いくそまじめすぎる作り。ついでに言うと目新しさも何もなく極めてオーソドックス。食べ物で例えると素うどんぐらいシンプルです。
しかし、悪くない。素寒貧だが手間を惜しまず奇をてらわず、誰でも楽しめる王道ゾンビ映画を目指して精魂込めて手打ちしゆで上げた…そんなゾンビ愛と職人魂を感じられる良い作品でした。





そんな地味すぎる本作ですが、しいて特徴を挙げるとすれば女性ばかりが強くたくましくて男はカス野郎ばっかりという点ですね。


登場する医学生6人組は男2人に女4人というやや偏ったメンバー構成ですが、初日のキャンプで恋人にプロポーズした男がなんとその数十秒後にはハラワタを引きずり出されてぶち殺されてしまいます。そりゃホラー映画で結婚の約束はこれから死ぬと言ってるのと同じですが、いくらなんでも早すぎる。



この事件を受け、引き返して助けを呼びに行こうとしてもう一人の男がトラバサミに足を挟まれ実質死亡。これもホラー映画ではよくあるシーンですが毎度ながら痛々しさという点ではトラバサミに勝るものもなかなかないですね。
これで無能な男共は速攻で退場してしまったということになります。いや、ゾンビ化して復活はしますけどね。ただ特殊メイクを使い回してるのか、ゾンビ化すると皆同じような顔になるので区別がつきにくいのが難点です。




↑本作の主演は低予算ホラーファンには毎度おなじみスカウト・テイラー=コンプトンですが…ロブ・ゾンビ版のハロウィンで主役に抜擢されたのをピークに後はどんどん出演作のグレードが落ちて行ってる気がしてならない。本作は出来が悪くないからいいようなものの、お金のかかってなさは強く感じるだけにちょっと心配になってきます。




山小屋で隠遁生活をしていた謎の男がゾンビ化ウイルスのことを知っているのかと思いきや何も知らなくて結局何もかもが謎のまま、さしたる人間ドラマも無くとりあえず森の中でのゾンビサバイバル劇を描いてみました程度の中身しかありませんが、スリルの煽り方が上手いのかまずまず楽しめました。超絶低予算であることを考えれば実に立派、コシのある歯ごたえと言っていいと思います。ゾンビ映画が好きな人にはオススメできます。

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岩石入道
性別:
男性
自己紹介:
B級~Z級映画が主食。ホラー、モンスターパニック系が特に好き。目についたサメ映画全てチェックしたい
krgm200@gmail.com

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