ある好事家の記録 主に変な映画の感想

変わった映画を見つけたらそれを語りたいブログ。  主にモンスターパニック映画、特にサメ映画の感想が多め

エンド・オブ・ニューヨーク 感想(+震災の影響と今後の見通しについて)




製作:2017年アメリカ
発売:ニューセレクト



夫の浮気を目撃して以来、酒浸りのエイプリル。ある日、新型抗不安薬の治験の仕事に誘われ、参加してしまう。しかし投薬開始後、わけのわからない悪夢にうなされることになる。それは、自分がテロリストと化してニューヨークを破壊する様子であった。そのうえ怪しい男達にまで追われる羽目に陥る。







北海道胆振東部地震発生から一週間、自宅の片付けも買い物も何も出来ず、食事もろくに取れないことも多々ある中、ひたすら職場の復旧に邁進し、そのうえ余震の恐怖もあって一日の平均睡眠時間3時間程度という過酷な日々を過ごしておりました。

人間より仕事の方が大事だという、資本主義社会の負の面を嫌というほど味わわされ、そろそろストレスで爆裂しそうです。震災後の停電で失われたり、とっ散らかったデータや商品があまりに多すぎて、正攻法でもとに戻そうとすると人類滅亡の瞬間までデータの打ち込みが終わらなさそうなのです。「覆水盆に返らず」という言葉が何度頭をよぎったことか。

もっと辛い人もいるんだから文句言うなと思われるかもしれませんが、私の上司も過労で高熱を出してしまうなど色々と限界が迫って来たので、さすがにウチのような体育会系猛烈企業でもそろそろ早く帰ったり交代で休みをとる計画を立てたりした方が良いんじゃないかという情勢になってきました。




そういうわけで今日は早く帰れたので、ようやく放置していたレンタルDVDに手を付けることができます。
今は映画など観ている場合じゃないだろうという意見もあることでしょうが、人はパンのみにて生きるにあらず。被災者とて常に神経を張り詰めていてはいずれ決壊してしまいます。特に私はメンタルが弱い方なので、これ以上イジめられると何をしだすか自分でも分かりません。私にも適度な休息と精神的な拠り所が必要なのです。夜8時半までのピークタイムはなるべく節電したいところですが、それ以降は映画を観てブログを書くぐらいの気休めはあってもいいかなと思いました。


ということで、今日からボチボチ更新を再開します。
休日がもらえ次第、「MEG」と「ザ・プレデター」も観に行きたい。今月は一週間でも休むと観たい映画は溜まる一方なのです。あとは大きな余震が起こらないことを祈るのみです。事態が落ち着いた後にコンディションを整えてから行きたいのはやまやまなんですが、いつ余震で死ぬか分からない状況とも言えるので可能な限り早く観て来たい。
私はどちらかと言えば生への執着は薄い方だと思いますが、「MEG」を観ずに死ぬなど到底許容できません。





まぁそれはそれとして、本作「エンド・オブ・ニューヨーク」についてです。

どうやら「エンド・オブ・ホワイトハウス」に便乗したらしいテロリスト系アクションのように見えます。原題は「RETINA」(網膜)なのでいつもどおり全然関係ありませんが。

あまりにもインパクトの薄いタイトルだし、ジャケも崩壊する自由の女神像と一体何番煎じなのか見当もつかないくらい使い古されたイメージ。多分この映画に興味を持つ人は限りなく少数であることでしょう。私も何で借りてしまったのかよく分かりません。

しかし、そこまでひどすぎる映画というわけではなかったです。

ストーリーは冒頭にも書いた通り、抗不安薬の実験に参加したエイプリルという女性が悪夢を見るようになり、実はそれがテロリスト育成の洗脳であった…と言う風な陰謀系サスペンスです。



↑怪しげな断片的イメージ映像が次々と差し挟まれるという、サブリミナル効果がありそうな悪夢を見まくる主人公エイプリル。治験の時に、アルコールはダメだと言われても初日からウイスキーをあおってしまう重度のアル中。悪夢の映像は非常に手間がかかっていそうだし、BGMはちゃんとしたものが流れてくれます。主演の人もそこそこ綺麗だし。見た目のクオリティは悪くありません。問題なのは意味が分からないことと悪夢ばかりで大した進展がないこと、あとは非常に退屈であるということだけです。





↑崩壊する自由の女神像。小さすぎるのがあれですが、低予算なりにテロリストによるニューヨーク壊滅というスペクタクルな映像をがんばって見せており、そこそこ好感が持てないこともない。



あと本作には途方もなく巨大なツッコミどころが2か所ほどありまして、
エイプリルを尋問する謎の人物、これの正体をえらくもったいぶって顔を隠し続けているのですが、それが判明しても「だから何だ」としか言いようのないモブキャラだったりするのにあたかも衝撃的真実であるように見せてくることと、陰謀のバレ方がとてつもなくマヌケであるということです。ここまでのクサレ脳みそを持ったテロリストなどそう観られるものではありません。

特に何の面白味もない本作ですが、あえて楽しめるポイントといえばそういう部分でしょうか。駄作は駄作ですが、震災でピリピリした神経に対して少しは癒しになりました。もちろん、普通の面白い映画を求めている人には到底お勧めできません。


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HN:
岩石入道
性別:
男性
自己紹介:
B級~Z級映画が主食。ホラー、モンスターパニック系が特に好き。目についたサメ映画全てチェックしたい
krgm200@gmail.com

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